てっちゃん先生への道



こんばんは。

ちょっとご無沙汰してしまいました。

ごめんなさい。



気を取り直してですね(笑)、
また少しづつ書いていきますね!


今日は、私、「てっちゃん先生」の15年前を振り返り、

就職活動を頑張っていたときのこと、
水草との出会いを書きたいと思います。



少し長文ですので、
お暇な方はお付き合いくださいね!!















私の今までの歩みをお話したいと思います。



「こんな美しい世界があったんだ!!!」


カルチャーショックをと言う言葉を知ってはいましたが、
当時21歳の私にとってこれが始めての経験でした。それはふと本屋さんで手に取った1冊の本からの衝撃でした。

『 水草の育て方 』

この本の中にある水草水槽の写真集。

皆、作風が違うのですが、どれもこれも水槽の中が水草でいっぱい。
今までに見たこともない世界に目を奪われました。




「今まで人生で見たものの中で一番美しいものだ!!」


その写真集には、そのような水草の水槽を



「アクアート」



と言いますとあった。



「アクアート」

聞きなれない言葉でしたが、本当に衝撃でした。
それと同時に




俺もこんな水槽を作れるようになりたい!!



なんて事を考えていました。



私の場合アクアリウムのスタートは「金魚すくい」からで、
初めはその金魚たちを一生懸命飼うところからはじまりました。

次第に金魚から「アクアリウム」と言う分野自体に興味が移り、
水槽内のレイアウト(水槽内の景観)をどうするかに真剣に悩むようになりました。
もちろん『レイアウト』には、”水草”はつき物で、水草の種類や育て方にも関心が移ります。

ちょうどそんな頃この衝撃の出来事があったのです。



しかも、実物の水槽からではなく、本からの出会いだったのです。









それから2年後、

23歳の時、職探しをしていました。

今から14年前です。バブル崩壊後とは言え今に比べれば物は格段に売れる時代でした。
景気も今から考えれば悪くありませんでした。

私は大学を2年で中退しています。
いまでは 「団塊ジュニア」世代と言われる生まれですので、その当時はいわゆる就職難の時代です。




どうやったらこんな難しい時代に生き残っていけるか???



を真剣に考えたところ、






「そうだ!水槽にかかわる仕事をしよう!
好きなこの分野なら少々世間の風当たりが強くてもやっていけるだろ!」








そんなことを考え、行動に移しました。


東京葛飾区内を自転車に乗って、水槽関連の店、会社を当てもなく探し回りました。
(インターネットなどない時代です。とにかくどこに情報があるのか分からず走り回るしか思いつきませんでした)
とにかく、ショップでもメーカーでも問屋でもなんでも良かったのです。
水槽にかかわれる仕事であれば・・・


何件かアプローチしましたが、皆相手にされませんでした。
素人はいらないよ・・・・
そんな雰囲気が伝わってくるのです。


朝から晩まで走り周り、途方にくれました。





「どうしよう。どうすれば見つかるんだろう・・・・」






そんなことを考えながら本屋さんにたちよりました。
そうしたところ、雑誌のコーナーに熱帯魚雑誌があるじゃないですか!!
それは、


『アクアクラブ』という雑誌でした。
(残念ながらこの雑誌は廃刊になってしまっています。)



手にとって読んで見ると・・・





思いつきました!


「そっか、この雑誌にたくさんお店の広告が載っているじゃないか!ここに端から電話すれば必ずみつかるぞ!」







早速、次の日から電話を片っ端からかけました。

ありがたいことに雑誌の最後の方には広告インデックスがあり、県ごとにショップのリストがありました。
まずは千葉県からスタート。

実家のある葛飾区は東京でも東の外れ。
千葉の方がアクセスが良かったのです。
十何件かけましたが全滅。相手にされません。
次に東京。さすがに件数は多くあります。次々に断られます。
(余談ですが、その中には超有名アクアショップも含まれています。
あの店や、この店・・・・今では笑い話ですが)







そして、ここで衝撃の出会いです。
次に電話しようとしたお店・・・東京世田谷区、







水草専門店「水草倶楽部・・・とありました。










「水草専門店か!水草ってきれいだもんな!ここのお店もいいな!」

21歳の時に感じた水草水槽の衝撃。それを思い出しました。


ですが・・・・

広告を見ると「社員アルバイト募集」とは書いて無かったのです。



しかし、そんなことは関係なく玉砕覚悟で電話します。
(若いってすごいですね!いまの私だったらできないかも・・・(笑))




「すみません、お忙しいところ恐れ入ります。私、今アルバイトを探しているのですが、雇ってはいただけないでしょうか?」





たまたま電話に出てくださったのが店長さんでした。





「募集は出していないけど、手が足りないから雇ってあげることはできるよ。電話の受け答えもできるみたいだし、いいよ面接してあげるからおいで!」







うわぁ~!!やったぁ~!!
やっと相手にしてもらえる会社があって、
そんな躍り上がる思いだったことを昨日のことのように思い出します。

次の週、世田谷区の桜新町、246沿いにあった「水草倶楽部」に面接に行きました。



「すげ~っ!!!」


まさに”水中植物園”と言った感じで、
いままでに見たこともないような美しい店内でした。

透き通る水。

魚は空中に浮いているみたいです。
ものすごい種類の水草。1800の水槽が3段で5列。
すべて水草でいっぱいの水槽でした。

店の奥には水槽の展示ルーム&ラウンジスペース
レイアウトされた美しい水槽の数々。

改めて、カルチャーショックをうけました。
そして、ここで働かせていただきたいと言う気持ちと、
こんな何もわからない世界で自分は付いていけるのだろうか??と言う不安が同時に湧いてきます。



店長との面接は無事終わり、ありがたいことに採用してくださるとのこと。



しかし、アルバイトの条件は時給700円 交通費はナシ。
労働時間は10時間半(←これは後に改善されます。私の中では根性試しの期間と解釈しました)



きついけどやれるのか??と念を押されましたが、
もう頑張るしかないと思いました。





ようやく、私の「水草の仕事」の修行が始まったのです。

この「水草倶楽部」に縁がなかったら、恐らく私はこの仕事をとっくに辞めていたと思います。
そのくらい私にとっての基礎を与えてくれた職場でした。

それから「てっちゃん先生」になるまでまだまだながい道のりがあります。
一度には書ききれませんので、少しづつ書いて行きたいと思います。
乱文、駄文ですがお付き合いいただけると嬉しいです。

それでは今回はこの辺で!



※ 『てっちゃん先生』のASK研究所ホームページより 加筆修正してみました。


続きをお楽しみに!


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